日本歴史地名大系 「渡辺津」の解説
渡辺津
わたなべのつ
古代から中世にかけて淀川河口に位置した要津。
熊野参詣の行路として熊野街道が発達するなかで、渡辺はその出発点としての位置を占め、いわゆる熊野九十九王子社の第一王子である窪津王子社が設けられ、宿泊所・休憩所などの諸施設も拡大していった。窪津王子はまた渡辺王子(「吉記」承安四年九月二一日条)とよばれることもあった。一方、大江御厨をはじめ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
古代から中世にかけて淀川河口に位置した要津。
熊野参詣の行路として熊野街道が発達するなかで、渡辺はその出発点としての位置を占め、いわゆる熊野九十九王子社の第一王子である窪津王子社が設けられ、宿泊所・休憩所などの諸施設も拡大していった。窪津王子はまた渡辺王子(「吉記」承安四年九月二一日条)とよばれることもあった。一方、大江御厨をはじめ
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