温厚(読み)オンコウ

デジタル大辞泉 「温厚」の意味・読み・例文・類語

おん‐こう〔ヲン‐〕【温厚】

[形動][文][ナリ]穏やかで、優しくまじめなさま。「温厚人柄」「温厚篤実」
[派生]おんこうさ[名]
[類語]温和穏健柔和温良温かい優しい温か寛厚寛仁かんじん親切情け深い慈悲深い心が籠もる心を籠めるハートフルマイルドまろやか穏やか穏便穏当紳士的婉曲えんきょく甘美快美当たらず触らず物柔らか曖昧ほどほど控え目ソフト柔らかい柔軟しなやか軟化柔らか軟質軟弱柔いやんわりぼかすぼやかすぼやけるうやむやメローまったり丸いゆるやか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「温厚」の意味・読み・例文・類語

おん‐こうヲン‥【温厚】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 人あたりがやわらかくてまじめなさま。おだやかで情け深いさま。
    1. [初出の実例]「寛裕(くんよう)温厚(ヲンコウ)にしてひたし養ふときは」(出典集義和書(1676頃)四)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐王暢伝〕
  3. おだやかでおちついたさま。
    1. [初出の実例]「呉春の四季耕作図は温厚な感じで気持よく」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四)
    2. [その他の文献]〔礼記‐郷飲酒義〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「温厚」の読み・字形・画数・意味

【温厚】おん(をん)こう

やさしく手厚い。〔礼記、郷飲酒義〕天地厚の氣は、東北に始まりて東南んなり。此れ天地のの氣なり。~天地の仁義なり。

字通「温」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android