漱・嗽(読み)くちすすぐ

精選版 日本国語大辞典 「漱・嗽」の意味・読み・例文・類語

くち‐すす・ぐ【漱・嗽】

〘自ガ四〙
① 口の中を湯水、薬などで洗い清める。うがいをする。口そそぐ。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)八「歯木を嚼(か)み、浄く澡(てあら)ひ、漱(口スス)ぎ已れ」
② すぐれた詩文を習得する。
太平記(14C後)一二「文は漢魏の芳潤に漱(クチスス)いで万巻の書を諳じ」

くち‐そそぎ【漱・嗽】

※俳諧・春鴻句集(1803頃)夏「萍のなき朝もあり口そそき」
椀久物語(1899)〈幸田露伴〉六「含漱(クチソソギ)の水、洗面(おかほ)御湯

くち‐すすぎ【漱・嗽】

〘名〙 口を湯水、薬などで洗い清めること。また、その器。うがい。口そそぎ。
※俳諧・談林十百韻(1675)下「髪ゆひや鶏啼ての露〈一朝〉 口すすきする手盤の月〈志計〉」

くち‐そそ・ぐ【漱・嗽】

〘自ガ五(四)〙 =くちすすぐ(漱)
三国伝記(1407‐46頃か)一二「道俗は渓流玉に漱(クチソソキ)、松籟波を翻し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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