激しい(読み)ハゲシイ

デジタル大辞泉 「激しい」の意味・読み・例文・類語

はげし・い【激しい/烈しい/劇しい】

[形][文]はげ・し[シク]
勢いがたいへん強い。「―・い風雨」「気性の―・い人」「―・い反対に遭う」
程度が度を過ぎてはなはだしい。ひどい。「―・い痛みに悩まされる」「暑さが―・い」
行われる回数が驚くほど多い。非常に頻繁である。「変化の―・い社会」「人の出入りが―・い」
けわしい。
「―・しき道に打ち越えて」〈宇津保・俊蔭〉
[派生]はげしさ[名]
[類語](1)(2すさまじいすごいものすごい荒荒しい厳しい強烈猛烈激烈熾烈しれつ苛烈かれつ激甚急激激越矯激きょうげきドラスティックファナティックきつい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷かこくこく容赦ようしゃない仮借かしゃくない険しい鋭いひどい手痛い手厳しい手ひどいこっぴどい辛辣しんらつびしっと過激ラジカル先鋭烈烈痛烈シビア強いどぎついはなはだしい桁外れ桁違い並外れ格段著しい強力強大無敵最強力強い手強い鮮烈凄烈凄絶壮烈壮絶悲壮荒っぽい大荒れ猛然荒らか威烈猛に

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精選版 日本国語大辞典 「激しい」の意味・読み・例文・類語

はげし・い【激・烈・劇】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]はげ〘 形容詞シク活用 〙
  2. 勢いが強い。あらあらしい。
    1. [初出の実例]「風吹き、波はげしけれ共」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「から国のはげしきけたもののかたち」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  3. 程度がはなはだしい。また、ことごとしい。
    1. [初出の実例]「父子の情既に切(ハケシ)。眷念の意愈よ深し」(出典:石山寺本法華経玄賛平安中期点(950頃)六)
    2. 「僕等を豆と比較するは余り烈(ハゲ)しい、失敬ではないか」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉一二)
  4. 地形がけわしい。険阻である。
    1. [初出の実例]「此の山をたづぬる事、はげしきいはほほむら出づるまで」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  5. 頻繁である。
    1. [初出の実例]「此路は、往来はげしき処なる故」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉五)

激しいの派生語

はげし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

激しいの派生語

はげし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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