デジタル大辞泉
「猛」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たけ・る【猛】
〘自ラ五(四)〙
① 荒々しく行動する。たけだけしくふるまう。あばれる。
※
海道記(1223頃)
菊川より
手越「時に水風例よりも猛りて白砂霧の如くに立つ」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「犬は猛(タケ)ッてワンワンと」
② 腹を立てる。おこる。
※
歌謡・松の葉(1703)一・しもさほそり「内の山の神が聞いたらば、たけたけたけりやろものを」
③
感情が高ぶる。興奮する。特に、色情を催して興奮する。
※
書紀(720)雄略二二年七月(前田本訓)「瑞江
(みつのえ)の浦嶋の子、舟に乗りて釣す。遂に大亀
(かはかめ)を得たり。便に女
(をとめ)に化為
(な)る。是に、浦嶋子、感
(タケリ)て婦に為」
もう マウ【猛】
[1] 〘名〙 (形動)
① 盛んであること、いかめしいこと。また、そのさま。
※竹取(9C末‐10C初)「
翁竹をとる事久しく成りぬ。いきほひまうの者に成にけり」 〔
春秋左伝‐宣公二年〕
② 大きいこと、多いこと。また、そのさま。たくさん。
※
古今著聞集(1254)九「堀のひろさもまうなりけるに」
※まんだん読本(1932)
拳闘と説明者〈
井口静波〉「火の出る様な、猛
(モウ)練習が毎日くり返されて行った」
たけ・い【猛】
※杜詩続翠抄(1439頃)一三「
乳虎は猛
(タケイ)者なり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報