激・烈・劇(読み)はげしい

精選版 日本国語大辞典 「激・烈・劇」の意味・読み・例文・類語

はげし・い【激・烈・劇】

〘形口〙 はげし 〘形シク
① 勢いが強い。あらあらしい。
※竹取(9C末‐10C初)「風吹き、波はげしけれ共」
源氏(1001‐14頃)帚木「から国のはげしきけたもののかたち
② 程度がはなはだしい。また、ことごとしい。
※石山寺本法華経玄賛平安中期点(950頃)六「父子の情既に切(ハケシ)。眷念の意愈よ深し」
※露団々(1889)〈幸田露伴〉一二「僕等を豆と比較するは余り烈(ハゲ)しい、失敬ではないか」
地形がけわしい。険阻である。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「此の山をたづぬる事、はげしきいはほほむら出づるまで」
④ 頻繁である。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉五「此路は、往来はげしき処なる故」
はげし‐げ
〘形動〙
はげし‐さ
〘名〙

はげし【激・烈・劇】

〘形シク〙 ⇒はげしい(激)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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