濛気・朦気(読み)もうき

精選版 日本国語大辞典 「濛気・朦気」の意味・読み・例文・類語

もう‐き【濛気・朦気】

〘名〙
① 濛々と立ちこめる気。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「従来空船は軽気を盈て、空中の薄き蒙気に平均せしめて、上騰する工夫にて、其目的は上騰するにあり」
② (━する) 気のふさがること。心気の鬱陶すること。また、気持のぼんやりすること。
毎月抄(1219)「蒙気さして心底みだりかはしき折は、いかにもよまんと案ずれども、有心躰出来ず」
病気
醍醐寺文書‐(年月日未詳)・准三宮道意書状「公方様蒙気、何様御座候哉」
④ =も(喪)
葉隠(1716頃)五「御朦気中に付、歳暮・年始御規式無之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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