精選版 日本国語大辞典 「火山灰」の意味・読み・例文・類語
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火山爆発で放出された、直径2ミリメートル以下の細粒の火山砕屑物(さいせつぶつ)。1932年にアメリカのウェントワースC. K. Wentworthらが定義した。火山灰を火山砂(さ)と狭義の火山灰に細分することがあり、気象庁は直径0.2ミリメートル以下を火山灰としている。また、広義の火山灰の同義語として火山塵(じん)の語を使う人や、火山灰を火山灰(直径0.2ミリメートル以上)と火山塵(直径0.2ミリメートル未満)に細分する人もいる。つまり、火山砂、火山灰、火山塵の使い分けは学界でも一定していない。火山灰には、地下のマグマに直接由来したもの、同じ火山体を構成していた岩石の砕片、さらに、その火山とは無縁の基盤岩の砕片などがある。1783年(天明3)の浅間山、1883年のインドネシアのクラカタウ火山、1963年の同国のアグン火山などの大爆発は、多量の微細な火山灰や火山ガスが成層圏まで吹き上げられて日射を遮り、地表の気温を低下させて、凶作を発生ないし助長したとされている。また、山腹に堆積(たいせき)した火山灰は、大雨や融雪などで二次的な火山泥流を生じやすい。日本では第二次世界大戦後、噴火で山麓(さんろく)の住民が死亡したのは、この降雨泥流による12人(桜島3件、有珠山(うすざん)1件)だけである。日本では爆発型噴火が多く、火山灰がよく噴出され、火山灰土や、火山灰が固結した凝灰岩や関東ロームなども広く分布している。なお、阿蘇(あそ)地方では火山灰を「よな」とよぶ。
[諏訪 彰]
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(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)
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…したがって,噴火記録の有無で休火山,死火山を分けることは本質的な意味が少ない。近年はテフロクロノロジー(火山砕屑物,とくに降下火山灰による編年学)や放射性炭素年代決定法によって過去の活動史を調べる方法が行われるようになった。これらの方法は,休火山,死火山を客観的に判定する有力な手段である。…
※「火山灰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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