火縄売(読み)ひなわうり

精選版 日本国語大辞典 「火縄売」の意味・読み・例文・類語

ひなわ‐うり ひなは‥【火縄売】

〘名〙 芝居小屋などで、見物人タバコの火用として、火縄を売り歩いた者。火縄を売るほかに、役者出入りに声をかけたり、浄瑠璃所作事の合いの手にその役者をほめたり、また、こんだ時には客の整理などもしたという。〔劇場新話(1804‐09頃)〕
※談義本・根無草(1763‐69)後「仕切場留場〈略〉火縄売・衣目立ち鬢光り、勢ひ猛に声高し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android