灸饗(読み)ヤイトギョウ

デジタル大辞泉 「灸饗」の意味・読み・例文・類語

やいと‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【××饗】

小児などにをすえるとき、苦痛の慰めや褒美として菓子金銭などを与えること。また、その菓子や金銭。
「―のかはり、喧嘩けんくわ行司さすのかいやい」〈浄・歌祭文

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「灸饗」の意味・読み・例文・類語

やいと‐ぎょう‥ギャウ【灸饗】

  1. 〘 名詞 〙 灸をすえる時、苦痛の慰めのために食べる菓子など。また、灸をすえた子どもへの褒美。きゅうぎょう。
    1. [初出の実例]「灸饗(ヤイトギャウ)芥子(けし)銀は、湯気のたつまで握られて」(出典:俳諧・本朝文選(1706)一・辞類・四季辞〈許六〉)

きゅう‐ぎょうキウギャウ【灸饗】

  1. 〘 名詞 〙 灸療治の時に供する酒食。また、子どもに灸をすえる時、我慢のみかえりとしてやる菓子などをいった。やいとぎょう。〔書言字考節用集(1717)〕

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