為合はす(読み)シアワス

デジタル大辞泉 「為合はす」の意味・読み・例文・類語

し‐あわ・す〔‐あはす〕【為合はす】

[動サ下二]
物事をうまくやりおおせる。つじつまを合わせる。
「さても宇都宮はよくも―・せたるものかな」〈伽・猿源氏〉
作って合わせる。
「裏ト表ヲ―・スル」〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「為合はす」の意味・読み・例文・類語

し‐あわ・す‥あはす【為合・仕合】

  1. 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 ( 「し」は、サ変動詞「する」の連用形 )
  2. うまくはからって、ふさわしい状態になるようにする。合うようにする。つじつまをあわせる。間に合わせる。
    1. [初出の実例]「さらば多くの物ども損じて、今日の供養にしあはすべきにあらず、いかにせん」(出典:古本説話集(1130頃か)四七)
  3. 二つの物や事柄をぴったり合うようにする。
    1. [初出の実例]「かくて乱声(らんじゃう)をさへしあはせたれば、いとどいみじくおどろおどろしく」(出典栄花物語(1028‐92頃)音楽)
    2. 「ウラト ヲモテヲ xiauasuru(シアワスル)〈訳〉うら地を着るものに合わせて裁断する」(出典:日葡辞書(1603‐04))

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