烏有(読み)ウユウ

デジタル大辞泉 「烏有」の意味・読み・例文・類語

う‐ゆう〔‐イウ〕【×烏有】

いずくんぞ有らんや、の意》全くないこと。何も存在しないこと。
妄人は妄をほしいままにして、空中楼閣を築き…―の談をつくる」〈露伴運命
[類語]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「烏有」の意味・読み・例文・類語

う‐ゆう‥イウ【烏有】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「烏(いずくんぞ)有らんや」の意 ) 何もないこと。皆無。また、架空
    1. [初出の実例]「其本遂成烏有矣」(出典空華日用工夫略集‐永和元年(1375)四月一六日)
    2. 「件(くだん)秘録、〈略〉忽(たちまち)烏有(ウユウ)となれるになん」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)残)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「烏有」の読み・字形・画数・意味

【烏有】うゆう

虚幻

字通「烏」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android