烹鮮(読み)ホウセン

デジタル大辞泉 「烹鮮」の意味・読み・例文・類語

ほう‐せん〔ハウ‐〕【×烹鮮】

《「老子六十章の「大国を治むるは小鮮るがごとし」から。小魚を調理するとき細々と手を加えないのと同じように、政治もおおらかにするものだという意》政治を行うこと。

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精選版 日本国語大辞典 「烹鮮」の意味・読み・例文・類語

ほう‐せんハウ‥【烹鮮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「老子‐六〇」の「治大国者、若小鮮」による。政治を行なうには、小魚を料理するときに鱗やはらわたをとったりしないように、煩瑣な手段は避け、無為自然に治めるべきであるの意から ) 民を治めること。国政を処理すること。特に、国司についていう。
    1. [初出の実例]「自当寮頭、登四品之栄爵者、不年暦、預一国之烹鮮焉」(出典:本朝文粋(1060頃)六・為小野道風申山城守近江権介状〈菅原文時〉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐循吏伝賛〕

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普及版 字通 「烹鮮」の読み・字形・画数・意味

【烹鮮】ほう(はう)せん

小魚を煮る。政治の要諦のたとえ。〔老子、六十〕大國を治むるには、小鮮を烹るが(ごと)くす。

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