無境界仮説(読み)ムキョウカイカセツ

デジタル大辞泉 「無境界仮説」の意味・読み・例文・類語

むきょうかい‐かせつ〔ムキヤウカイ‐〕【無境界仮説】

宇宙状態を表す波動関数について、その境界条件自体が存在しないことが宇宙の始まりに必要であるとする仮説。1983年にJ=ハートルとS=ホーキング考案。宇宙誕生時に虚時間という、いわば時間の前後が存在しない虚数時間軸を導入することで、既存の物理法則が成り立たなくなる特異点を避けることができるとした。宇宙無境界仮説。ハートル・ホーキングの境界条件。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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