無料通話アプリ(読み)むりょうつうわあぷり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「無料通話アプリ」の意味・わかりやすい解説

無料通話アプリ
むりょうつうわあぷり

インターネットを利用して無料通話ができる、スマートフォンやパソコン向けアプリケーションの総称IP電話一種で、一般的な電話料金はかからないが、パケット通信のための費用は必要であるため、厳密な意味では無料とはいえない。同じアプリ(利用料は無料のものが多い)をインストールしている端末どうしで会話ができ、固定電話や携帯電話に対しても格安料金でかけられるサービスを備えるものもある。2019年(令和1)9月時点で日本国内で利用できるアプリにはSkype(スカイプ)、LINE(ライン)、カカオトーク(KakaoTalk)、Viber(バイバー)などがある。その他、フェイスブックツイッターなどの、SNSに登録しているメンバー間で無料通話ができるアプリも開発されている。

 通信料定額で契約しているスマートフォンのユーザーは、電話回線を経由せず手軽に無料通話ができる反面、アプリによっては利用開始とともに、端末内に登録された電話番号、メールアドレス、アドレス帳などのデータを自動で取得し、アプリ提供元のサーバーへ送信するものもある。それらの情報は厳重に管理されていることにはなっているが、個人情報漏洩(ろうえい)やなりすまし、迷惑メールなどにつながる可能性があり、利用には注意が必要である。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android