無縁寺(読み)ムエンデラ

デジタル大辞泉 「無縁寺」の意味・読み・例文・類語

むえん‐でら【無縁寺】

無縁仏を弔うための寺。むえんじ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無縁寺」の意味・読み・例文・類語

むえん‐じ【無縁寺】

[1] 弔う縁者がなかったり、身元の知れなかったりする死者を葬る寺。無縁仏を回向(えこう)するための寺。むえんでら。
※俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678)延宝五之冬「幽霊と成て娑婆の小盗〈芭蕉〉 無縁寺の橋の上より落さるる〈信章〉」
[2] 東京都墨田区両国にある浄土宗の寺、回向院の寺号。山号は諸宗山。明暦三年(一六五七)の大火で焼死した十万八千余の無縁仏をこの地に埋葬し、その菩提を弔うために建立開基遵誉開山は自心。以後、江戸の無縁仏はすべてこの寺に葬られた。

むえん‐でら【無縁寺】

〘名〙 =むえんじ(無縁寺)(一)
※俳諧・八番日記‐文政四年(1821)四月「若葉して福々しさよ無縁寺」

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