煮付(読み)につく

精選版 日本国語大辞典 「煮付」の意味・読み・例文・類語

に‐つ・く【煮付】

[1] 〘自カ五(四)〙 よく煮て汁がなくなり、煮物が鍋などにくっつく。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「鍋が煮ついたからとりかへてくれないか」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒につける(煮付)

に‐つ・ける【煮付】

〘他カ下一〙 につ・く 〘他カ下二〙 食物をよく汁がしみこむまで煮る。十分に煮る。煮しめる。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉七「じゃがたらいもを〈略〉さとうをまぜ煑つけたるものなりとぞ」

に‐つけ【煮付】

〘名〙 煮付けること。野菜、魚などを醤油その他の調味料を加えて汁がしみ込むまで煮ること。また、その食品。〔料理網目調味抄(1730)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android