熊野原遺跡(読み)くまのばるいせき

日本歴史地名大系 「熊野原遺跡」の解説

熊野原遺跡
くまのばるいせき

[現在地名]宮崎市学園木花台西など

加江田かえだ川と清武きよたけ川に挟まれた台地上に位置する。宮崎学園都市みやざきがくえんとし遺跡群の一遺跡。面積は約五万平方メートルに及ぶため、A・B・Cの三地区に分けられ、昭和五六年(一九八一)から同五九年にかけて調査された。調査の結果、遺跡の性格からはA・B地区とC地区に二分され、A・B地区からは弥生時代後期後半から終末期にかけての間仕切住居を含む竪穴住居跡二〇軒、周溝状遺構一基、古墳時代の土壙一基、中世の掘立柱建物跡六軒と溝状遺構六条が検出され、C地区では古墳時代前期初頭(布留式併行期)の竪穴住居跡二三軒・土坑一四基、中世の掘立柱建物跡一三軒・溝状遺構一六条が検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android