デジタル大辞泉
「燐」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
りん【燐】
〘名〙
①
墓地などで
夜間に見える青白い光。
火。〔十巻本和名抄(934頃)〕 〔
論衡‐
論死〕
② 窒素族元素の一つ。元素記号P 原子番号一五、原子量三〇・九七三八。白
、黒
、紫
の三種の同素体があり、白
と紫
の固容体が赤
で、白
の
表面に赤
の膜の生じたものが黄
といわれる。普通に得られる黄
は淡黄色透明の蝋状固体。化学的
活性が強く、天然には単体としては存在しない。
酸塩などとして、動植物の体内に含まれる。マッチ、
酸肥科、
殺虫剤などに用いられる。〔
植学啓原(1833)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
リン【燐】
主要ミネラルのひとつ。カルシウムに次いで多く体内にある物質で、そのうちの85%はカルシウムと結合して骨や歯の材料となり、残りは筋肉・脳神経などに存在するミネラル。肉類、魚介類、乳製品、卵類、豆製品、胚芽などに多く含まれる。ビタミンB1・ビタミンB2と結合して補酵素となり、糖質の代謝を促進するほか、細胞膜の構成、関節炎の痛みの緩和、高エネルギーのリン酸化合物をつくりエネルギーの貯蓄、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防などに効果が期待できる。
出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報