片側(読み)カタガワ

デジタル大辞泉 「片側」の意味・読み・例文・類語

かた‐がわ〔‐がは〕【片側】

両面あるうちの、一方の側。また、2列あるうちの、一方の列。「板の片側だけ塗る」「片側通行」
[類語]片面半面反面一面他面一方片方片一方片割れ他方側面片端一端一半一環片鱗一面的一方的サイド

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精選版 日本国語大辞典 「片側」の意味・読み・例文・類語

かた‐がわ‥がは【片側】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かたかわ」とも )
  2. 両面のうちの、一方のがわ。半面。⇔両側
    1. [初出の実例]「烟の中におろすはや桶〈芭蕉〉 此島も片側ばかり立そろへ〈路通〉」(出典:俳諧・折つつじ(1772))
  3. 川、道路や人の列などの左側、右側のうちの、一方。⇔両側
    1. [初出の実例]「真銀(まかね)ふく常是の嵐帰る也〈政定〉 行灯しらむ片頬(かたかは)の空〈正長〉」(出典:俳諧・七百五十韵(1681)四)
    2. 「壊れかけた邸が堀の対側(カタガハ)に、歯の抜けた様に極めて不規律に並んで居るが」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)
  4. 「かたがわおび(片側帯)」の略。
    1. [初出の実例]「三十五六円も出して片側ですから儀式の場所へは締めて出られず」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉投機)
  5. 賭博などで、一方的に勝を占めること。
    1. [初出の実例]「三文でも余った時は、かたかはくんでやってのける」(出典:浄瑠璃・一谷嫩軍記(1751)二)

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