片岡市蔵(読み)カタオカ イチゾウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「片岡市蔵」の解説

片岡 市蔵(5代目)
カタオカ イチゾウ


職業
歌舞伎俳優

本名
片岡 太郎

屋号
松島屋

生年月日
大正5年 2月10日

出生地
東京市 芝区宇田川町(東京都 港区)

学歴
東華小卒

経歴
大正11年片岡十蔵で初舞台。昭和9年歌舞伎座で5代目片岡市蔵を襲名、名題昇進。戦後7代目松本幸四郎一座に入り、師の没後11代目団十郎の門に入る。「源氏店」の蝙蝠安、「河内山」の北村大膳、「助六」の股くぐりの田舎侍など名演で知られた。

没年月日
平成3年 6月29日 (1991年)

家族
父=片岡 市蔵(4代目),長男=片岡 市蔵(6代目),二男=片岡 亀蔵(4代目)


片岡 市蔵(3代目)
カタオカ イチゾウ


職業
歌舞伎俳優

別名
俳号=我升

屋号
松島屋

生年月日
嘉永4年 4月27日

出生地
大坂(大阪府)

経歴
安政2(1855)年三枡亀蔵を名乗って大阪道頓堀で「新薄雪」で初舞台。長兄の没後商人となるべく丁稚となったり、兄の僧日暁の看護をしたりと俳優から一時離れるが、次兄の2代目片岡我当の引き立てによって8代目片岡仁左衛門の門人となる。明治10年京都で3代目片岡市蔵を襲名。敵役老役を得意とし、文筆にも才があった。

没年月日
明治39年 12月11日 (1906年)

家族
兄=片岡 仁左衛門(9代目)


片岡 市蔵(4代目)
カタオカ イチゾウ


職業
歌舞伎俳優

生年月日
明治13年 10月7日

出身地
東京下谷坂本町

経歴
父は3代目市蔵。明治20年初舞台。42年歌舞伎座で4代目を襲名。容姿に優れ、娘役から若立役まで演じ人気を得た。

没年月日
大正15年 12月23日 (1926年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「片岡市蔵」の解説

片岡 市蔵(5代目)
カタオカ イチゾウ

昭和・平成期の歌舞伎俳優



生年
大正5(1916)年2月10日

没年
平成3(1991)年6月29日

出生地
東京・芝宇田川町

本名
片岡 太郎

屋号
松島屋

学歴〔年〕
東華小卒

経歴
大正11年片岡十蔵で初舞台。昭和9年歌舞伎座で5代目片岡市蔵を襲名、名題昇進。戦後7代目松本幸四郎一座に入り、師の没後11代目団十郎の門に入る。「源氏店」の蝙蝠安、「河内山」の北村大膳、「助六」の股くぐりの田舎侍など名演で知られた。


片岡 市蔵(4代目)
カタオカ イチゾウ

明治・大正期の歌舞伎俳優



生年
明治13(1880)年10月7日

没年
大正15(1926)年12月23日

出身地
東京下谷坂本町

経歴
父は3代目市蔵。明治20年初舞台。42年歌舞伎座で4代目を襲名。容姿に優れ、娘役から若立役まで演じ人気を得た。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「片岡市蔵」の解説

片岡市蔵(初代)

没年:文久2.7.22(1862.8.17)
生年:寛政4(1792)
幕末の歌舞伎役者。俳名我丈,我升。屋号竹川屋,天満屋,松島屋。敵役藤川鐘九郎の3男。幼名鐘三郎,のち鐘弥。文化7(1810)年,7代目片岡仁左衛門に師事し,片岡市蔵の名で大坂宮地芝居,浜芝居に活躍した。文政3(1820)年には大坂大西芝居に出勤,以後大坂を中心に江戸,京都,名古屋,伊勢などの舞台を勤める。一貫して敵役,実悪を演じ,「実悪の親玉」と称された。安政ごろから眼病と老衰のため休みがちで,文久2(1862)年5月大坂角の芝居が最後の舞台となった。大柄で声も大きかったが,品格に欠け,世話物,素朴な老役を得意とした。名跡は昭和期の5代目におよぶ。

(加藤敦子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片岡市蔵」の解説

片岡市蔵(初代) かたおか-いちぞう

1792-1862 江戸時代後期の歌舞伎役者。
寛政4年生まれ。7代片岡仁左衛門の門にはいり,文化7年片岡市蔵を名のる。文政12年江戸にいき,市村座で活躍したのち,天保(てんぽう)5年大坂にかえる。実悪(じつあく)を演じ,当たり役に「太功記」の光秀などがある。文久2年7月22日死去。71歳。大坂出身。前名は藤川鐘弥。俳名は我丈,我升。屋号は竹川屋,天満屋,松島屋。

片岡市蔵(4代) かたおか-いちぞう

1880-1926 明治-大正時代の歌舞伎役者。
明治13年10月7日生まれ。37年4代片岡十蔵をつぎ,42年4代市蔵を襲名。実事(じつごと)のほか女方,所作事もつとめ,「奴道成寺」,「安宅」の弁慶,「一谷」の熊谷などが当たり役であった。大正15年12月23日死去。47歳。東京出身。本名は竜之助。俳名は我升。屋号は松島屋。

片岡市蔵(3代) かたおか-いちぞう

1851-1906 明治時代の歌舞伎役者。
嘉永(かえい)4年4月27日生まれ。9代片岡仁左衛門の弟。4代三桝大五郎の門にはいり,三桝亀蔵の名で初舞台をふむ。明治2年2代片岡蝶十郎とあらため,10年3代市蔵を襲名。敵役,老役(ふけやく)でならした。明治39年12月11日死去。56歳。大坂出身。俳名は我升。屋号は松島屋。

片岡市蔵(2代) かたおか-いちぞう

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
初代市蔵の門人。のち4代中村歌右衛門の門にはいり,敵役として活躍。安政3年(1856)江戸にいき森田座に出演。慶応元年上方にもどり,2代市蔵を襲名した。前名は片岡十蔵。俳名は歌雀。屋号は松島屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「片岡市蔵」の解説

片岡 市蔵(4代目) (かたおか いちぞう)

生年月日:1880年10月7日
明治時代;大正時代の歌舞伎役者
1926年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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