デジタル大辞泉
「片脇」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かた‐わき【片脇】
〘名〙
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「滑らかなるくけ針に、はなだの糸をぞ、左。糸、右糸によりて、一尋かたわきばかりすげたるを」
② からだの
片側。片方の脇の下。片方の
脇腹。横腹。
※
平家(13C前)一一「其小冠者、なに程の事かあるべき。片脇にはさんで、海へいれなむ物を」
③ 中心地から離れたところ。都に対して田舎、また、町などの中心部に対して町はずれをいう。場末。かたわい。
※花鏡(1424)比判之事「小庭・かたわきなどにて出で来る能は、
下手の慣らひ也」
④ わきのほう。かたわら。かたすみ。
※平仮名古活字三巻本宝物集(1179頃)上「かたわきよりわかやかなる女の声にて」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報