牟田村(読み)むたむら

日本歴史地名大系 「牟田村」の解説

牟田村
むたむら

[現在地名]伊万里市黒川町くろがわちよう牟田

玄武岩に覆われた卓状地で、標高四〇四メートルの城古じようご(小字名は上古岳じようごだけ頂上に、山麓一〇〇メートルぐらいまでの山地中木場なつこば喜三郎きさぶろう円三郎えんさぶろう田治郎たじろうなど人名のつく地名が多い。慶長絵図に「牟田 符招ノ内」とある。

文化年中記録によれば「畝数六町二段七畝一歩」とある。村内の横田家に元和二年(一六一六)以降明治四年(一八七一)までの検地帳写が所蔵されている。

牟田村
むたむら

[現在地名]鹿央町持松もちまつ

岩原いわばる川右岸、郷原ごうばる台地の東北崖下に立地し、東は持松村・古閑原こがんばる村、西は郷原村、北は南島みなみじま(現山鹿市)と接する。寛文九年(一六六九)の「一統志」に「牟田 観音」とある。「国誌」によると寛永(一六二四―四四)頃藩主細川忠利の命で沼地開田して村としたといい、高一三七石余は持松村の高のほかとある。村名も湿地帯に成立した水田にちなんでつけられたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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