犬馬(読み)ケンバ

デジタル大辞泉 「犬馬」の意味・読み・例文・類語

けん‐ば【犬馬】

犬と馬。また、人に使われる者や身分の低い者をたとえたり、自分をへりくだっていったりする語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「犬馬」の意味・読み・例文・類語

けん‐ば【犬馬】

〘名〙 犬と馬。また、人に使われる者や、卑しいもののたとえ。自分をへりくだっていう場合にも用いる。
菅家後集(903頃)奉感見献臣家集之御製不改韻兼叙鄙情「犬馬微情叉手表、氷霜御製遍身侵」
十訓抄(1252)五「犬馬に至りては、偏へに食物をのみ思故に」 〔孟子‐離婁・下〕

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普及版 字通 「犬馬」の読み・字形・画数・意味

【犬馬】けんば

犬と馬。家畜君主に対する臣の謙称。〔史記、三王世家〕大司馬臣(霍)去昧死再拜し、皇陛下に上す。~臣竊(ひそ)かに犬馬の心に(た)へず、昧死して、陛下の司に詔し、夏の吉時に因りて、皇子の位を定めんことを願ふ。

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