独活芽・烏頭布(読み)うどめ

精選版 日本国語大辞典 「独活芽・烏頭布」の意味・読み・例文・類語

うど‐め【独活芽・烏頭布】

〘名〙
ウド若芽早春、ウドの根から出る。紫色香気高く、あえ物、汁の実として賞味される。《季・春》
俳諧続猿蓑(1698)春「日の影に猫の抓(かき)出す独活芽哉〈一桐〉」
タラノキの若芽。香気がウドに似る。みそあえ、浸し物、汁の実などにして賞味される。《季・春》
庭訓往来(1394‐1428頃)「鞍馬木芽漬。醍醐烏頭布」
[語誌]「名語記」では、その色が黒いので「烏頭布」字をあてたという。また、一説として「和訓栞」に「庭訓に烏頭布と書たるをもて、黒き和布也ともいへり」というように、古く、海藻を使った食品とも考えられたようである。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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