独裁政治(読み)ドクサイセイジ

デジタル大辞泉 「独裁政治」の意味・読み・例文・類語

どくさい‐せいじ〔‐セイヂ〕【独裁政治】

特定個人・党派・階級身分などの少数者国家権力を独占し、恣意しい的に行う政治ローマ時代では非常事態に対処するために任命された統治者による政治の形態であったが、現代ではナチズムファシズムスターリンなどの政治や第三世界の国に見られる軍部による政治などがこれにあたる。→全体主義専制政治

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精選版 日本国語大辞典 「独裁政治」の意味・読み・例文・類語

どくさい‐せいじ‥セイヂ【独裁政治】

  1. 〘 名詞 〙 単独支配者権力が集中され、議会政治あるいは合議制を否定するような支配が行なわれる政治形態。ローマの共和政のもとで、元老院の合議制を停止して、ひとり独裁官非常大権を与えたのが起源といわれる。〔哲学字彙(1881)〕

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世界大百科事典(旧版)内の独裁政治の言及

【専制政治】より

…支配者と被治者とは完全に断絶しており,被治者の政治過程への関与は否定される。独裁政治とは,被治者の政治過程への関与の有無によって区別される。古代オリエント世界においては,通常,君主の地位は世襲され,君主は単に政治的な権力を独占していただけではなく,神の子あるいは神の化身として,神格化されていた。…

※「独裁政治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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