狭布の細布(読み)キョウノホソヌノ

デジタル大辞泉 「狭布の細布」の意味・読み・例文・類語

きょう‐の‐ほそぬの〔ケフ‐〕【布の細布】

狭布のこと。幅が狭く不足するところから、「胸合はず」「逢はず」などの序詞に用いる。きょうのさぬの。きょうのせばぬの。
錦木はたてながらこそ朽ちにけれ―胸あはじとや」〈後拾遺・恋一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狭布の細布」の意味・読み・例文・類語

きょう【狭布】 の=細布(ほそぬの)[=狭布(せばぬの)

同義語二つ重ねたもの。歌語として「今日」をかけ、また、幅もせまく、丈(たけ)も短くて胸をおおうに足りないところから、「胸合はず」「逢はず」の序詞とする。
※後拾遺(1086)恋一・六五一「錦木はたてながらこそ朽ちにけれけふのほそぬのむねあはじとや〈能因〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android