猖獗(読み)ショウケツ

デジタル大辞泉 「猖獗」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けつ〔シヤウ‐〕【××獗】

[名](スル)悪い物事がはびこり、勢いを増すこと。猛威をふるうこと。「コレラ猖獗を極める」
「秋から流行している悪性感冒未だ―していた」〈宮本伸子
[類語]流行蔓延まんえんはびこるのさばる広がる跋扈ばっこ跳梁ちょうりょう横行流布伝播浸透波及弥漫びまん広まる行き渡る

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精選版 日本国語大辞典 「猖獗」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けつシャウ‥【猖獗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. たけく、あらあらしいこと。勢いがさかんで荒れ狂うこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「然吾治巳盛、則彼自慴伏無其猖獗」(出典:古学先生文集(17C後頃)五・筆記)
    2. 「テキノ イキオイ ハナハダ shōketsu(ショウケツ)」(出典:改正増補和英語林集成(1886))
    3. [その他の文献]〔新書‐俗激〕
  3. 激しかった勢いがしだいに衰えること。勢いが傾くこと。また、そのさま。〔蜀志‐諸葛亮伝〕

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普及版 字通 「猖獗」の読み・字形・画数・意味

【猖獗】しよう(しやう)けつ

たけり狂う。また、失敗する。〔余叢考、二十二、猖蹶今人、人の恣制すべからざるを見て、輒(すなは)ち猖獗と曰ふ。~然れどもに別義り。昭烈劉備)、武侯(亮)に謂ひて曰く、(われ)、智淺短、に用て猖獗すと。~此れ傾(けいふく)のり、常解と同じからず。

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