普及版 字通 「猟(漢字)」の読み・字形・画数・意味
猟
常用漢字 11画
(旧字)獵
18画
[字訓] かり・とらえる・あさる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
旧字は獵に作り、(りよう)声。は獣のたてがみのある形。〔説文〕十上に「放獵するなり。禽(きん)をふなり」とする。狩猟は祭祀のために行われることも多く、〔爾雅、釈天〕に春猟を(しゆう)、夏猟を苗(びよう)、秋猟を(せん)、冬猟を狩というとし、〔白虎通〕にその総名を獵(猟)というとする。古くは「うけひ狩り」などが行われたが、のちには遊猟のことがさかんになり、漢賦以来、そのことを歌うものが多い。
[訓義]
1. かり、かりする。
2. とらえる、あさる、あさりとる。
3. (りよう)と通じ、こえる、とおる、ふむ、ふみこえる、あらそう。
4. 猟猟は、風の音、なびくさま。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕獵師 加利比止(かりひと)〔名義抄〕獵 カリス・アナグル・カル・カサヌ 〔字鏡集〕獵 カサヌ・カリス・カル・アナグル・タバカル・カリ・タハブル
[声系]
〔説文〕に声として獵・臘・など六字を収める。は髪の々(りようりよう)たるさまを形容する語。がその初文で、毛髪の々たるさまをいう。
[語系]
獵・・liapは同声。踏thap、dyap、躡niapは、みな疾走するときのさまをいう語で動詞、声の字はその形容的な語である。
[熟語]
猟▶・猟火▶・猟較▶・猟騎▶・猟奇▶・猟期▶・猟戯▶・猟狗▶・猟碣▶・猟戸▶・猟師▶・猟者▶・猟酒▶・猟手▶・猟取▶・猟書▶・猟渉▶・猟場▶・猟食▶・猟人▶・猟▶・猟徒▶・猟馬▶・猟夫▶・猟服▶・猟猟▶
[下接語]
囲猟・羽猟・観猟・期猟・騎猟・漁猟・禁猟・好猟・行猟・校猟・耕猟・射猟・狩猟・猟・出猟・渉猟・大猟・馳猟・田猟・冬猟・武猟・伏猟・捕猟・放猟・遊猟・夜猟・弋猟
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報