玄人・黒人(読み)くろうと

精選版 日本国語大辞典 「玄人・黒人」の意味・読み・例文・類語

くろ‐うと【玄人・黒人】

〘名〙
技芸などに深く熟達した人。あるいは、一つのことを職業専門としている人。専門家くろと。⇔素人(しろうと)
随筆・後はむかし物語(1803)「能(よ)穿鑿(せんさく)して学ぶ者は、黒人に劣らぬ者多し」
芸妓娼婦など商売女をいう語。くろと。⇔素人(しろうと)
※平凡(1907)〈二葉亭四迷五一「或は黒人(クロウト)上りかとも思ってみたが」

くろ‐と【玄人・黒人】

〘名〙
浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)四「団蔵が役を親榊山で見たら面白かろとはしろとの評判、くろとの幕のうちさしてかはりもないものなり」
※浮世草子・傾城禁短気(1711)二「白人(しろと)といへ共内証はすさまじき黒人(クロト)にて、白人らしき顔をして客を謀(たばかる)といふ義理也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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