玄常(読み)げんじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玄常」の解説

玄常 げんじょう

?-? 「今昔物語集」にみえる僧。
京都の人。天台宗比叡(ひえい)山でまなび,つねに法華(ほけ)経を読誦(どくじゅ)した。戒律をまもり,人をみても鳥や動物をみてもおがんだ。のち播磨(はりま)(兵庫県)雪彦(せっぴこ)山にこもり,獣もなつき,ひと夏を100の栗,ひと冬を100の柚子(ゆず)ですごした。臨終に際しては心がみだれることなく法華経を読誦し,きえたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android