玉堂（読み）ギョクドウ

デジタル大辞泉

ぎょく‐どう〔‐ダウ〕【玉堂】

１ 玉で飾った殿堂。美しい宮殿。
２ 他人を敬って、その家をいう語。
３ 中国、漢代の宮殿の名で、学者が出仕した所。のちの翰林院かんりんいんの異称。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぎょく‐どう‥ダウ【玉堂】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 玉で飾った殿堂。また、宮殿の美称。美しい宮殿。玉殿。
   1. [初出の実例]「石壁路深援_二薜茘_一。玉堂枢開聞_二栴檀_一」(出典：本朝無題詩（1162‐64頃）八・冬日遊長楽寺〈藤原実兼〉)
   2. [その他の文献]〔韓非子‐守道〕
3. ② ( 「玉」は美称 ) 他人を敬って、その家をいう語。
4. ③ 中国、漢代に臣下が詔を待った所。のちに、翰林院(かんりんいん)の異称となった。
   1. [初出の実例]「姚文公翰林になりて、旨を承りて玉堂に宴をもふけられしに」(出典：随筆・独寝（1724頃）上)
   2. [その他の文献]〔黄庭堅‐荊江亭即事詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【玉堂】ぎよくどう（だう）

立派な御殿。〔韓非子、守道〕人、玉堂の中に甘し、瞋目切齒、傾取の患無し。

字通「玉」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の玉堂の言及

【浦上玉堂】より

…姓は紀，諱（いみな）は弼，字は君輔。玉堂は号。岡山池田藩の支藩鴨方藩士の家に生まれる。…

※「玉堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」