玉生庄(読み)たもうのしよう

日本歴史地名大系 「玉生庄」の解説

玉生庄
たもうのしよう

伊予岡田おかだ郷に、古代から中世にわたって存在した石清水いわしみず八幡宮東宝塔院領の荘園。玉生庄の起源については明らかでないが、「宮寺旧記」のなかに、

<資料は省略されています>

とあり、東宝塔院別当の元命が官符を申請し、万寿年中(一〇二四―二八)に供料所として一二ヵ所の荘園を東宝塔院に寄せている。同院領一二ヵ所の所在地が明記されたのは、「当宮縁事抄」のなかにある承安元年(一一七一)一二月一二日付の官宣旨で、玉生庄もその一つであったことが確認される。

<資料は省略されています>

次に養和元年(一一八一)一二月二日付の院庁下文によると、

<資料は省略されています>

とあり、後白河院庁から荘園として保護を加えられたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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