デジタル大辞泉 「現存」の意味・読み・例文・類語 げん‐そん【現存】 [名](スル)《「げんぞん」とも》現在、実際にあること。現実に存在していること。「現存する最古の文献」[類語]存在・所在・既存・実在・実存・現在・厳存げんそん・存立・存そんする・在ある・居いる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「現存」の意味・読み・例文・類語 げん‐そん【現存・見存】 〘 名詞 〙 ( 「げんぞん」とも ) 現在、実際に存在していること。この世に生きていること。現実に存在すること。現在あること。[初出の実例]「長屋王弟姉妹并男女等見存者、預二給レ祿之例一」(出典:続日本紀‐天平元年(729)二月丁亥)「我が生命其者の此不思議なる宇宙に現存(ゲンゾン)することを」(出典:悪魔(1903)〈国木田独歩〉八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「現存」の意味・わかりやすい解説 現存げんそんpresence 現に目の前にあること。そのような存在者 (日本語ではそれぞれ,現前,現存と使い分けることがある) 。時間的現在と表裏一体をなし,不在と対立する。また,カトリックの教義では,聖体のパンとぶどう酒にキリストの血肉が実体変化して宿っていることを「実的現存」と言い表わす (臨在と訳す) 。現存の概念が重要なものとなったのは,20世紀前半の人格主義的な実存主義の思想においてである。たとえば G.マルセルにとってそれは,私-あなたという対面の人間関係とそのような関係のなかにいる本然的な人間存在をさす。また同じ思想傾向に立って H.グイエは,俳優の迫力を現前と呼ぶ演劇用語の伝統をふまえつつ,演劇を現前の芸術と規定した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by