球花(読み)キュウカ

デジタル大辞泉 「球花」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐か〔キウクワ〕【球花/×毬花】

裸子植物の松・杉・ヒノキなどの雌花1本の軸上に雌しべ基部胚珠はいしゅをつけたものが多数つき、球状になったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「球花」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐かキウクヮ【球花・毬花】

  1. 〘 名詞 〙 裸子植物のスギマツ、ヒノキなどの松柏(しょうはく)類の雌花。雌しべの基部に胚珠(はいしゅ)をつけた鱗片が多数つき球状となる。受精後、成熟したものを球果という。

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世界大百科事典(旧版)内の球花の言及

【裸子植物】より

…いっぽう,ベックC.B.Beckによる前裸子類(原裸子(げんらし)植物ともいう)の発見(1960)により,ソテツ系,球果系ともにそれぞれ原裸子植物のアネウロフィトン目とアルカエオプテリス目から由来するという提唱もあり,裸子植物の系統については単元論,二元論をめぐり,現在でも論議が続いている。
[球花]
 裸子植物で高度に特殊化した花の集合体(球花)は,球果類(針葉樹)にみられる。その代表のマツを例にとると,春先,新枝の先端に煉瓦色の楕円体,新枝の基部に黄色の楕円体が群生する。…

※「球花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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