琉球一件帳(読み)りゆうきゆういつけんちよう

日本歴史地名大系 「琉球一件帳」の解説

琉球一件帳
りゆうきゆういつけんちよう

原本 鹿児島県立図書館

解説 薩摩鹿児島藩からの問合せに対する琉球王府からの報告書と考えられる。内容はいくつかの組合せのようで、「那覇市史」によれば、一八二九―三五年に三司官であった宜野湾親方が報告したと思われる琉球国の村名や人口戸数に関する部分、これに続いて琉球国の石高上納高・砂糖生産内訳、地頭家名、八重山宮古の上納に関する記述部分などがある。これに続く仕上世高、砂糖上納の由来などの部分は形式が前半と異なり、雍正一〇年に三司官であった蔡温らがまとめたものと考えられる。最後の品定は同年に評定所が出したものを追加したものと思われる。

活字本 「那覇市史」資料篇一―二

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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