琵琶塚(読み)びわつか

日本歴史地名大系 「琵琶塚」の解説

琵琶塚
びわつか

[現在地名]西枇杷島町宮前町

しん川の東にある。治承三年(一一七九)平氏のために井戸田いどた(現名古屋市)に流された藤原師長が、翌年許されて帰京する時、身のまわりの世話をした村長横江某の女(遊女ともいう)が、土器かわらけの里(現新川町)まで送って来て、別れの記念に白菊という琵琶をもらったが、女は悲しみのあまり川(池ともいう)に身を投げた。村人がその遺骸を捜し求めて琵琶とともに塚としたのが、この琵琶塚であるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android