環状シロキサン(読み)カンジョウシロキサン

化学辞典 第2版 「環状シロキサン」の解説

環状シロキサン
カンジョウシロキサン
cyclosiloxane

シリコーンゴム原料として用いられる,Si-O結合の環をもつ環状化合物.オクタメチルテトラシロキサン(八員環)はジメチルジクロロシラン加水分解によって得られ,酸またはアルカリによって開環重合して高分子が得られる.この高分子に橋かけ反応を起こさせたものが,シリコーンゴムである.ヘキサメチルシクロトリシロキサン(六員環)はアニオン重合しやすく,単分散のリビングポリマーを生じることが発見され,この方面研究が盛んに行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android