生け船(読み)イケブネ

デジタル大辞泉 「生け船」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ぶね【生け船】

生け」に同じ。
「―にどぢゃうをはなち」〈浮・一代男・八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生け船」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ふね【生船・生槽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いけ」は生かす意の「いける」から。「いけぶね」とも )
  2. 魚類を生かしたままでたくわえておく水槽。また、その設備をもった生魚運搬船をいう。いけすぶね。
    1. [初出の実例]「魚嶋時に限らず、生船(イケフネ)の鯛を何国(いづく)迄も無事に着(つけ)やう有」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)二)
  3. 金魚緋鯉(ひごい)などを飼養する水槽。
    1. [初出の実例]「金魚、銀魚を売ものあり。庭には生舟(イケフネ)七八十もならべて、溜水清く」(出典:浮世草子・西鶴置土産(1693)二)
  4. 豆腐を入れておく水槽。
    1. [初出の実例]「こりゃあ豆腐屋のいけ槽(ブネ)に干してあったのを持って来たのだ」(出典:歌舞伎・船打込橋間白浪(鋳掛松)(1866)三幕)

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