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生態系 【せいたいけい】

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世界大百科事典 第2版の解説

せいたいけい【生態系 ecosystem 

ある地域に住むすべての生物とこれに相互に作用し合う非生物的環境をひとまとめにし,エネルギーの流れ物質循環着目して一つの機能系とみなしたもの。イギリス植物生態学者タンズリーA.G.Tansleyが1935年に提唱した語。
[生態系概念発展
 ある地域に住む生物とそれをとりまく環境が互いに密接関係をもち,全体として一つの系を作り上げているとする自然認識はかなり古くからあった。ドイツメービウスK.A.Möbiusが海中固着生活をするカキの個体群とそこに共存する動植物形成するとした〈生物共同体〉(1877),アメリカ昆虫学者フォーブズE.Forbesが湖沼とそこに住む各種生物について述べた〈小宇宙〉(1887),ロシアの林学者モロゾフG.E.Morosovの森林樹木やそのなかの動植物が相互作用をもち形づくるとした〈有機体〉または〈共同体〉(1928),ドイツの林学者メーラーA.Möllerの〈森林有機体〉などの考え方である。


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知恵蔵2014の解説

一定場所にすむ全生物とその環境を、物質循環エネルギーの流れに着目して1つのまとまりとして捉えたもの。生産者・消費者・分解者・無機的環境の4つが基本的な構成要素海洋、湖沼、河川、森林、草原砂漠、都市などが代表的な生態系であるが、数滴の水たまりから地球宇宙まで、様々なレベルの生態系がありうる。これに対して生物群集は生物の種間関係に着目した概念で、食う食われるの関係を追究する食物連鎖ニッチの研究が中心となる。
( 垂水雄二 科学ジャーナリスト )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2007」
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デジタル大辞泉の解説

せいたい‐けい 【生態系】
 
ある地域に生息するすべての生物群集と、それを取り巻く環境とを包括した全体。エコシステム。
◆生態系では生産者消費者分解者による物質循環がみられる。例えば、植物は無機物から有機物生産、植物を食べる動物は有機物消費して活動し、動物の排泄物および死骸菌類分解して無機物へと還元する。通常はこのバランスが保たれているが、気候変動や人為的影響により崩れることがある。

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生態系
せいたいけい
ecosystem

生物群集とそれを取巻く物理的・化学的環境がつくりだす機能的なまとまりをさす。この考えはイギリスの生態学者 A.タンズリーによって提唱された (1935) 。一つの生態系内で各生物は生産者,消費者というような役割分担を有し,それらの間での物質およびエネルギーの流れの解析が,生態学の一分野として重要である。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。


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百科事典マイペディアの解説

生態系 【せいたいけい】

エコシステム(ecosystem)とも。景観としてまとまりをもつ一定地域内のすべての生物と非生物的環境を,エネルギーの流れ,食物連鎖,物質循環などに着目して,一つの機能系とみなしたもの。
※本文は出典元の用語解説の一部を掲載しています。


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大辞林 第三版の解説

せいたいけい【生態系】
 
自然界のある地域に住むすべての生物群集とそれらの生活に関与する環境要因とを一体として見たもの。エコシステム。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の生態系の言及

【生物群集】より
…遺伝学の分野では,ほぼ同じ内容のものを集団と呼んでいる。 一方,ある地域にすむすべての生物とその地域の非生物環境とをひとまとめにし,主として物質やエネルギーの動きに注目して機能的にとらえたものを生態系ecosystemと呼ぶ。早わかり的にいえば,群集と非生物環境を合わせて力学系と考えたものである。…
【エコロジー運動】より
…エコロジーecologyは生物学の一分野である生態学を意味する英語。人間と自然環境とのバランス,さらに物質循環との相互関係を,人間は生態系という有機体の一員であるという視点からとらえる運動である。このような運動は1960年代後半からヨーロッパ,北アメリカなどの工業化社会で,自然と調和し共存できる生活,経済,社会のあり方を求める人々によって起こされてきた。…
【生態学】より
…生物学の一分野であるが,どのような範囲を指すかは研究者によって異なり,定義は一定しない。このことばを最もすなおに受け取れば,生物の生態を対象とする分野ということになるが,この生態ということばそのものがかなり多義的であるうえに,一方では生態に含めるのがふつうな内容(例えば行動や習性)を生態学に含めない場合がしばしばあるのに対し,一方では生態にふつうは含めないような内容(例えば生態系の物質循環)がかなりの研究者によって生態学に含められているからである。
[概念の成立]
 そもそも生態ということばはそれ自体が生態学ということばと同時に造られたもののように思われる。…
【生物群集】より
…遺伝学の分野では,ほぼ同じ内容のものを集団と呼んでいる。 一方,ある地域にすむすべての生物とその地域の非生物環境とをひとまとめにし,主として物質やエネルギーの動きに注目して機能的にとらえたものを生態系ecosystemと呼ぶ。早わかり的にいえば,群集と非生物環境を合わせて力学系と考えたものである。…
【物質循環】より
生態系において,生物体を構成するさまざまな物質が環境から生物にとり込まれ,食物連鎖や腐食連鎖を通じて生物間を移動し,再び環境にもどされることをいう。エネルギーの流れとともに,生態系の最も重要な機能の一つであるが,化学物質は環境と生物の間をなん回でも循環することが可能であり,この点で一方的な流れであるエネルギーの流れとは対照的である。…
※「生態系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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生態系に近い言葉→生態系サービス|生態系生態学|森林生態系|湖沼生態系|水界生態系|都市生態系|陸上生態系|農業生態系|沿岸湧昇生態系研究|生態系維持回復事業

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