田笛神社(読み)たぶえじんじや

日本歴史地名大系 「田笛神社」の解説

田笛神社
たぶえじんじや

[現在地名]豊後高田市界 犬田

字田笛にある。通称田笛社。祭神八幡大神。宇佐宮境外八摂社の一つ。昔八幡大神がこの地に降り立った際、霊異に感じ和銅二年(七〇九)社殿を創建して祀ったと伝える。宝亀四年(七七三)と推定される勘覆状(石清水文書)に八幡大神の遊行を記して「豊前国与豊後国乃中仁、吾至着、号田布江」とみえる。「宇佐託宣集」には「次田布江、豊前、豊後境、(中略)古老伝云、田笛也、大御神御修行之昔、於此所吹田笛令得田飯之坐故云爾也」とある。また文明一五年(一四八三)と推定される年月日未詳の宇佐宮行幸会根本并再興次第(到津文書)によると、天平神護元年(七六五)閏一〇月一八日、託宣により四年に一度の八摂社の巡幸が始められ、弘仁二年(八一一)からは六年に一度の式年となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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