町田郷校跡(読み)まちだごうこうあと

日本歴史地名大系 「町田郷校跡」の解説

町田郷校跡
まちだごうこうあと

[現在地名]水府村町田 台

天下野けがの街道の西高台、水府中学校の敷地内にあり、街道の通行を一望できる要害の地に位置する。水戸藩に設けられた文武の実践的教場の一つで、昭和四四年(一九六九)に中学校が建設されるまでは文武館ぶんぶかん跡・御館おかん跡とよばれた。

安政二年(一八五五)の町田村文武館御用留(水府村役場蔵)絵図によると、同三年の建設前には南側に二列の城塁が残っていたことが知られ、郷校設置に当たってこれが巧みに利用された。同年八月には本館ばかりでなく武場・矢場(射撃場)も完成をみ、同月開館式を挙げた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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