痛棒(読み)ツウボウ

デジタル大辞泉 「痛棒」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぼう【痛棒】

座禅のときに、師が心の定まらない者を打ちこらすのに用いる棒。警策きょうさく
手ひどい𠮟責しっせき。また、痛烈な打撃
「己れの肉体に―を喫したことはないが」〈谷崎春琴抄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「痛棒」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぼう【痛棒】

〘名〙 坐禅の時、師が心の定まらない者を打ちすえるのに用いる棒。転じて、手痛い叱責。痛烈な打撃。
※馬骨先生に答ふ(1902)〈登張竹風〉「ニイチェは〈略〉時代精神に大痛棒を与へたる者なり」

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