白下糖(読み)しろしたとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白下糖」の意味・わかりやすい解説

白下糖
しろしたとう

沖縄,鹿児島,香川で産する含蜜糖で,小さいショ糖結晶を含み,半流動状あるいは半固形状である。糖度は低い (75~85%) が原料蛋白質,灰分,色素などの不純物を含むため,風味は珍重される。甘蔗の搾汁石灰で中和後加熱し,静置後生じる凝固物を除く。上澄みをさらに加熱し,ある程度蒸発させてから放冷し,ショ糖の小さい結晶をつくらせる。このとき,還元糖が多い場合は全体が半流動状 (樽入白下糖) ,還元糖が少い場合はやや粘度の高い半固形状 (煉瓦糖) になる。ほかに再生糖の一種に焚白下糖がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android