白篦(読み)シラノ

デジタル大辞泉 「白篦」の意味・読み・例文・類語

しら‐の【白×篦】

篠竹しのだけを、焦がしたりうるしを塗ったりしない矢柄やがらしろの。
からは―に、山鳥の羽をあはせはぎに」〈保元・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白篦」の意味・読み・例文・類語

しら‐の【白篦】

〘名〙 矢柄の名。篠竹(しのだけ)を砂磨きしたままで漆を塗らないもの。狩矢的矢(まとや)の類に用いる。しろの。
平家(13C前)一一「しらのに鶴のもとじろ、こうの羽をわりあはせてはいだる矢の」
太平記(14C後)一二「白箆(シラノ)節陰(ふしかげ)計り少し塗て、鵠(くくひ)の羽を以て矧(はい)だる征矢(そや)の、三十六指たるを」

しろ‐の【白篦】

御伽草子鴉鷺合戦物語(室町中)「しろのにくぐいの羽かとおぼしきをつけたるが」

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