白野村(読み)しらのむら

日本歴史地名大系 「白野村」の解説

白野村
しらのむら

[現在地名]大月市笹子町白野ささごまちしらの

中初狩なかはつかり村の西、桂川支流笹子川や大鹿おおじか川などが刻む渓谷に位置している。「甲斐国志」によれば、寛文九年(一六六九)検地の際黒野田くろのた村から分村して一村となったという。甲州道中が走り、白野宿が置かれた。文禄―慶長期(一五九二―一六一五)のものと推定される四郡高〆控では黒野田村の高に含まれていた。寛文九年の郡内領高辻帳では高一〇三石余。文化(一八〇四―一八)初年の家数一〇一・人数四二二、馬二三(甲斐国志)。天保三年(一八三二)の村高七通順列諸留(増田広実氏所蔵文書)では家数一〇三・人数四二九。同年の村高は寛文時に同じで、うち田高は一八石のみという畑がちの村である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android