白銀(読み)ハクギン

デジタル大辞泉 「白銀」の意味・読み・例文・類語

はく‐ぎん【白銀】

銀。しろがね。また、その色。
降り積もった雪をたとえていう語。「白銀世界
江戸時代、銀を長径約10センチの平たい長円形につくって紙に包んだもの。多く贈答用にした。通用銀三分さんぶに相当する。
[類語]銀色しろがね色いぶし銀しろがね洋銀純銀シルバー

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精選版 日本国語大辞典 「白銀」の意味・読み・例文・類語

はく‐ぎん【白銀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ぎん。しろがね。また、その色。
    1. [初出の実例]「不花来一二年、霜風計出白銀銭」(出典:菅家文草(900頃)四・感白菊花、奉呈尚書平右丞)
    2. [その他の文献]〔書経疏‐禹貢〕
  3. 江戸時代に、銀を直径約一〇センチメートルの平たい楕円形に作って白紙に包んだもの。通用銀の三分に相当し、主に贈答などに用いた。
    1. [初出の実例]「成績優等のものに対しては、身分に応じて反物や白銀(ハクギン)賞与が出た」(出典:半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂〉朝顔屋敷)
  4. 降り積もった雪をにたとえていう語。

びゃく‐ごん【白銀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごん」は「銀」の呉音 ) しろがね。銀。はくぎん。
    1. [初出の実例]「若干の千万の蓮華ありて、閻浮檀金をくきとし、白銀(ヒャクコン)(〈注〉シロカネ)を葉とし、〈略〉甄叔迦宝(けんしくかほう)をもて、その台とせり」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)七)

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