百子帳(読み)ひゃくしちょう

精選版 日本国語大辞典 「百子帳」の意味・読み・例文・類語

ひゃくし‐ちょう‥チャウ【百子帳】

  1. 〘 名詞 〙 檳榔頂上を覆い、四方に帳をかけ、中に毯(たん)を敷いて大床子をたてたもの。前後を開いて出入する。
    1. [初出の実例]「軽幄百子帳、軟障大床子、屏風帳」(出典:延喜式(927)三八)
    2. [その他の文献]〔南史‐西戎伝〕

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世界大百科事典(旧版)内の百子帳の言及

【ビロウ(蒲葵)】より

…当時,クバは瀬戸内海の島や九州方面からもたらされたようである。天皇の即位式の前にみそぎ祓(はらい)のためにこもる〈百子帳(ひやくしちよう)〉という仮屋や笠にもビロウが使われ,また修験者が峰入りの際に蛇や災厄よけとしてもつ〈簠簋扇(ほきせん)〉も,その原型は文字どおり〈蒲葵扇(ほきせん)〉だったのでないかと考えられている。ビロウは古くは本土でも神聖な祭具などに使われていたのである。…

※「百子帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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