盗食(読み)ぬすみぐい

精選版 日本国語大辞典 「盗食」の意味・読み・例文・類語

ぬすみ‐ぐい ‥ぐひ【盗食】

〘名〙
① 物を盗んで食うこと。人に隠れてひそかに物を食うこと。
浮世草子西鶴織留(1694)五「鰹節の盗(ヌス)み喰(グヒ)さへせねば」
② ひそかに異性に手をつけること。密通すること。
※浮世草子・新色五巻書(1698)四「今を限りに此恋やめなば、浪風静かなるべけれど、いかな事ぬすみ喰(グヒ)の味よく」

ぬす‐ば・む【盗食】

〘他マ四〙 鷹狩で、鷹が自分の捕えた鳥を鷹飼いの所に持ち帰らないでその場で食う。
和訓栞(1777‐1862)「ぬすはむ 鷹のとりたる鳥をやがて食事也といへり」

ぬすみ‐ぐらい ‥ぐらひ【盗食】

※玉塵抄(1563)四〇「偸食はぬすみくらいのことぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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