目下(読み)モッカ

デジタル大辞泉 「目下」の意味・読み・例文・類語

もっ‐か〔モク‐〕【目下】

目の前。すぐ近く眼前
災害の―に迫るを知り」〈織田訳・花柳春話
ただいま。さしあたり。現在。副詞的にも用いる。「目下のところ復旧の見込みはたたない」「目下検討中」
[類語]只今現在今日きょう日当世現下時下現時点現時刻下即今そっこん

め‐した【目下】

地位年齢などが自分より下であること。また、その人。⇔目上めうえ
[類語]部下手下配下手先子分ランニングドッグ

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精選版 日本国語大辞典 「目下」の意味・読み・例文・類語

め‐した【目下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目の下。眼下(がんか)
    1. [初出の実例]「圧は上から下ををさゆる、安排の字て、目下に見をろす意」(出典:唐詩選国字解(1791)五言古)
  3. 地位、階級、年齢などが自分よりも低いこと。また、その人。特に、親族内で自分よりも地位、年齢などの低い人。卑属。
    1. [初出の実例]「誰にても目下なる人といへば、ねだれて物を取る者なり」(出典:咄本・醒睡笑(1628)二)
    2. 「目下(メシタ)にならぶ子供にも、㒵向(かほむけ)ならぬこの始末」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)四)

もっ‐かモク‥【目下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目の前。すぐ近く。目前。眼前。まのあたり。
    1. [初出の実例]「風俗の美悪歴々目下にあり」(出典:新聞雑誌‐五一号・明治五年(1872)六月)
    2. [その他の文献]〔蜀志‐楊洪伝〕
  3. ただいま。現在。
    1. [初出の実例]「目下汝を扶助するを以て急務となす」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三〇)
    2. [その他の文献]〔李白‐登敬亭山南望懐古贈竇主簿詩〕

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